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2014年6月11日水曜日

『ジ、エクストリーム、スキヤキ』を見て


関東地方は先週梅雨入りして、毎日雨や曇りでなかなか晴れずじめっとして嫌ですね〜。洗濯物がカラッと乾かないし、髪の毛が膨張してちりちりになるし!

そんな梅雨の時期には、家で読書やDVD鑑賞がもってこいですね。←ちょっと、無理矢理なこじつけ。

先週、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』という映画のDVDが発売になり、早速Amazonで購入しました。実はこの映画、私が和光大学という東京都町田市のちょっと変わった人達が集まる大学のゼミで一緒だった、前田司郎くんという方の初映画監督デビューの作品なのです。


原作・監督・脚本 前田司郎
俳優 井浦新 窪塚洋介 市川実日子 倉科カナ 他

前田司郎君は大学在籍中に五反田団という劇団を旗揚げされ、大学構内の教室を貸し切って時々お芝居を公演していました。その頃の私は、演劇というものにあまり興味がなく、たまたま構内の柱に貼ってあった公演案内の、手書きで脱力系のチラシを見て、「あ、ゼミの前田君がお芝居やるんだ。行ってみようかな。」と、気楽な気持ちで友人と観に行きました。

お芝居のステージは生徒用の机を積み上げただけのもの。大道具、小道具みたいなのも特に無し。音響はラジカセデッキ一台。スポットライト的なもの一個。出演俳優は前田君ともう一人の俳優さんだけ。お芝居のタイトルは『栗入り』。音響、照明は出演俳優が自ら行っていました。小さな教室には観客が、私の記憶だと十数人?くらいだったと思います。

その簡素な舞台構成、どこにでもいそうな男の子のくだらない会話や間抜けっぷりを描いたシナリオと演技、観客と俳優との距離を感じさせない親しみやすさ。

五反田団のお芝居を始めてみた時の感想は、静かな笑いを誘うその独特な演出に笑いが止まらなかったのと、観賞後に思い出し笑いをしてしまったり、「芝居ってこんなにナチュラルで良いの?」って思うくらいの俳優の演技のナチュラル感に、心地よい衝撃を受けました。

そんなことで、大学構内のお芝居には数回、卒業後に他の会場で行われたお芝居には1回行ったかな?それからかれこれ十数年経ち、去年久々に五反田団のお芝居を観に行きました。

五反田団旗揚げの当時より舞台はとても広くなり、出演俳優さんや小道具も増えてましたが、基本的な舞台の素朴感、台詞の言い回しや演技のナチュラル感、どうでも良いようなシナリオの内容(失礼!)などがあまり変わっていませんでした。だけどなんかグレードアップしてる感じ。演劇とかあまり詳しくないので上手く言い表せないけど。

そして昨夜、前田君特有の「肩に力が入ってなくて、毎日の素朴な日常をちょっとゆかいな仲間達と楽しんでいる一面」を切り取ったような今回の映画作品『ジ、エクストリーム、スキヤキ』を見て、また新たに気持ちのよい影響を受けたように思います。

それは、「他の人がやっていないことも、こだわるところは徹底的にこだわれば、結果それが立派な新しいかたちと成る」といったことや、「まわりに踊らされたり惑わされたりをなるべくせず(なるべく、と言ってるのは、人は誰でも大なり小なり、まわりに影響されまくっている生き物だと思うから)自分を信念を貫く」、「他の人と違っていることや変わっていると言われることは、自分の個性である」「自分が楽しい、嬉しい、面白いと思うことを妥協することなく極めていくと、ひとつの作品になってしまう」ということ。こうやって書き並べてみると、どれも今まで聞いたことあるような当たり前のことを言っていますが。


今回は私のブログテーマからは少しかけ離れた感がありますが、これから新たな道に進む私にとっては、とても良い影響を受けた作品だったのでご紹介させていただきました。

もしご興味のある方は是非、彼の映画や舞台を見てみて下さい。面白く感じるか、つまらなく感じるかは人それぞれ違うと思います。

五反田団のホームページのリンク先を添付しておきます。
わりと有名になってきている劇団なのに、ホームページが素人っぽくてウケます。

http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/

和光大学構内に貼ってあった公演チラシはこんな感じです。今見ても笑っちゃいます。

http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/page018.html

良かったら見てみて下さい。

それではまた!

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